オールドタイプとニュータイプの人の違いとは?
この本には、上記の問いに対する鋭い視点がわかりやすく記されていて、目から鱗の連続でした。
オールドタイプとは、いわゆる今までの社会の中で「優秀な人」と言われた人です。
すなわち、従順で論理的で勤勉で、そして責任感が強い人です。
その人たちは課題の正解を出すことを重要視しています。
一方、ニュータイプは、自由で直感的でわがままで好奇心が強い人です。
「まさに私のことだ!」と思いながらこの本を読み進めました。
現在の私たちの労働時間はが100年前とほとんど変わっていない現状です。
テクノロジーが発展し生活がこれほど便利になったのに、なぜ労働時間が減らないのか。
その理由は、私たちが意味のない仕事(=くそ仕事)をやっているからだと著者は指摘しています。
まさにそのとおり!
そして意味のない仕事をし続けることで、人間は壊れてしまうという指摘にはっとさせられました。なぜなら、かつての自分が意味のない仕事をしていたときに、心身ともに壊れていたからです。
物があふれているニュータイプの時代には、生きる意味がとても大切になります。
つまり、生きがいと幸福について追求することが大切です。
高齢化社会の日本において、どれだけ長く生きるかという量ではなく、人生の質を高めて生きることに、私たちは意識を向けるべきだということに気づかされました。
私は現在、生きがい研究員として、生きがいについて仲間と対話し、1人でも多くの人の生きがいを見つけるお手伝いをすることをミッションとしています。
また、ニュータイプの人とは、問題を発見し意味を創出する能力がある人です。
ところで、問題とは何か?
あるべき姿と現状とのギャップを埋めることが問題です。
すなわち、あるべき姿を明確に描ける人がニュータイプの人です。
ニュータイプの時代を生きる私たちは、未来をどういう風に作っていくべきか?
現在日本では働き方改革という言葉が注目されていますが、労働時間を減らすことに重きが置かれすぎていると感じています。
これからは仕事の量よりも質を高めることをもっと意識していく必要があります。
そして、その質とは、グローバルでニッチなものをもとめていくことです。
私はこの本を読んで、ニュータイプの時代に生きる子どもたちに関わる大人として、私自身がニュータイプの人間としてアップデートし続けることを決意しました。
今の働き方に幸せを見出せない方、子どもたちの未来について真剣に考えている方すべてにぜひ読んでいただきたい本です。