中学生の頃から徹夜で勉強することが当たり前になっていました。
そのため1日の平均睡眠が5時間ほどでした。
日中眠くなることが多々ありましたが、こんなものだと思い込んでいました。
ところが社会人になり一気に体調を崩してしまいました。
物忘れが激しくなり、呼吸が浅くなり、毎日が不安でいっぱいになってしまいました。
これらの原因は食習慣によるものと思っていました。
しかし睡眠に関する様々な本を読んでいくうちに、実は長年にわたる睡眠不足によるものと確信するようになりました。
なぜ私は子どもの頃から睡眠時間がこんなに短かったのだろうか。
今振り返ってみると、実は母親からの影響が大きかったと思います。
母は毎晩深夜2時ぐらいまで働いて朝は7時ぐらいに起きていました。
なんと毎日5時間しか眠っていなかったのです。
そしてある日、母は一気に体調を崩し寝たきりになってしまいました。
そして現在の私と同じ年齢で、若い生涯を終えてしまいました。
当時、睡眠の大切さに気づいてしっかり睡眠をとっていたら、母はもっと長生きしていたことと思います。
そして私自身もあの当時の苦しさを経験せずに済んでいたかもしれません。
今回、この本を読んで、睡眠のパワーを一人でも多くの人に伝えたいと思いました。
この本は、現在なんらかの苦しさに悩んでいる方へのヒントになるかと思います。
とにかく「7時間睡眠」を徹底的に守ること。
1日の活動で疲れた脳が十分に回復するのに7時間かかるからです。
睡眠時間が少なくなると、がんや様々な生活習慣病に罹るリスクが高まります。
母が亡くなった年齢になった今、私は7時間睡眠を絶対大切にすると誓いました。
私は現在教員をしていますが、不登校になっている生徒の多くがきちんとした睡眠を取れていない状況です。
この本の著者は、このような生徒に対して、まずは朝どんなことがあっても起きて、朝の太陽を浴びるようにすることを勧めています。
この本を読んで一番びっくりした内容は、休日に寝だめをしている人は心が落ち込む、
うつになりやすいというデータが出ているということです。
(この理由は本書をご覧ください)
平日と休日の睡眠時間に2時間以上の差がある場合は要注意です。
もし私が子どもの頃にこの本に出会えていたら、私の今の人生は大きく異なっていたことと思います。
特に小さなお子さんがおられる方にぜひ読んでいただきたい素晴らしい本です。