JJ選択日記

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『反応しない練習』を読んでイライラの気持ちを整理できるようになった

現在の職場で、どうしても嫌だと思ってしまう同僚がいます。

嫌だと思ってしまった理由はここでは深く述べるのを控えますが
その同僚への不信感が日毎に増してきたからなのです。

 

その同僚の言動一つ一つにネガティブな感情が湧き起こってしまいます。

そのような感情のまま数年が経過しましたが
先日あることがきっかけになりその感情が一気に高まってしまいました。

 

ただ、そのような感情が生じることが大きなストレスになり
このままでは肉体的な病気につながる恐れがあるため
このような状況を変えたいと思うようになりました。

その時、この本に出会えました。

 

 

 

結論を述べると、
この本の内容を理解したことで自分の感情が「反応」であることがわかり
その反応を少しずつコントロールできるようになりました。

 

その結果、嫌な感情を引きずることがなくなりました。

 

そうすると、不思議なことに(本当は不思議ではないのですが)
上で述べた同僚が私に声をかけてきました。

 

この本の内容をもっと早く知っていれば
これまでの人生はもっと生きやすかったことと思います。

 

この本では、「心の反応」が人生のあらゆる悩みやトラブルの原因になっていると述べています。

そして、大切なことは「ムダな反応をしない」ことです。

 

これまでの人生の中で
満員電車での乗客の騒音や迷惑行為にどれほどムダな反応をしていたことか。

いちいち反応していた自分に気づくことができたのです。

 

ところで、なぜムダな反応をしてしまうのでしょうか?

また、どのようにすればムダな反応をしないようにできるのでしょうか?

 

ムダな反応をしてしまう理由の一つは「ムダに判断」してしまうからです。

判断することには、わかった気持ちになれる気持ちよさと
自分が正しいと思える心地よさがあるようです。

 

実は、私も昔から無意識のうちにいろんなことや人に対して判断している傾向があります。

判断しすぎだとある人から指摘されたこともあります。

なので人を判断するのはやめようと思っていました。

しかし、気づいたらいまだに人を判断してしまっていました。

 

この本の次の一文が心に深く刺さりました。

「相手はこうでなければ」という期待・要求が、苦しみを生んでいる。

 

どんな判断でも、それに執着してしまうと苦しみが生まれるのです。

 

では、どのようにすればつい判断してしまうことを止めることができるのでしょうか?

 

この本では3つの方法を紹介しています。

 

判断することをやめる3つの方法

①判断に気づく

誰かのことを好き、嫌い、いい、悪いと判断してしまった時は
「あ、判断した」と気づくことです。

②「自分は自分」と考える

他人があれこれ判断しても自分は判断を手放そうと決意することです。

③素直になる

「自分は正しい」という思い込みを手放して方向性を見ようということです。

方向性を見るとは、
自分は正しいと思い続けたいのか
正しさにこだわらない素直な自分を目指したいのかを選択することです。

 

この本では、「感情をめぐる悩み」を二つに分けて考えることも紹介しています。

こちらの内容も非常に興味深いので、気になる方はぜひ読んでみてください。

 

この本の最後の方で、

心には、その状態になるまでのプロセス・経緯がある

と記されていました。

 

この一文を読んだとき
私がなぜ周りの騒音に異常なほど敏感に反応してしまうのかを考えてみました。

 

実は、幼い頃から一人暮らしを始めるまで
自宅での騒音に毎日イライラしていたのを思い出しました。

自分の隣の部屋の姉の部屋から流れるテレビの音、
自宅の1階にあるお店から流れる音などがあまりにもうるさくて
夜に安心して眠れなかったのです。

もしかしたらこの経験が今の私の騒音への異常な反応につながっているのかもしれません。

 

この本では、

心に残っている過去の反応を自覚すると、徐々に影響を受けなくなっていくと述べています。

 

常に心を穏やかに保つために、「反応しない練習」を繰り返していきましょう。