JJ選択日記

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最新脳科学が教える高校生の勉強法

かつて私の多くの教え子から次の質問をもらいました。
 
どのようにすればもっと効果的に暗記ができるようになりますか?
 
その生徒たちによると、
中学生まではなんでもすぐに暗記できたのに、
高校生になった途端、暗記ができなくなったとのことでした。
 
確かに、私も中学生の頃までは教科書の丸暗記は楽勝でしたが、
高校生になってから丸暗記ができなくなりました。
それもそのはず、
高校生になると
丸暗記よりも論理だった記憶能力が発達
してくるからです。
 
以前、私の教え子の小学校1年生の息子さんと話をしていて
気づいたことがあります。
 
その子は私に、「もう九九が言えるよ」と言いました。
 
私が、
「まだ2年生になっていないのに、なぜ九九を覚えたの?」
と尋ねたところ、
その男の子は、
「楽しいから!」
と答えました。
また、その子は、
様々なキャラクターの名称や、様々なものの名前を、
ものすごい勢いで口に出していました。
 
まあ、よくそんなに覚えられるなあと感心してしまいました。
 
つまり、10歳になる前の子どもは、
難しい論理めいたことではなく、
むしろ意味のない文字の羅列や絵や音に対して絶大な記憶力を発揮
するのです。
 


最新脳科学が教える 高校生の勉強法 東進ブックス

 
 
 
この本によると、
高校生の勉強法は、
中学生までの方法では役に立たないそうです。
 
この本は、記憶のメカニズムに基づいた科学的アプローチを通して、
高校生にとって効果的な復習の仕方を紹介している、
非常におもしろい本です。
 
さらに、この本で紹介された復習方法は、
大人になってからでも非常に役立つ内容です。
 
この本の内容の中で、私が少し補足したいところは、
ブドウ糖」に関するところです。
 
この本の著者の池谷裕二氏は、
ブドウ糖が足りなくなると、
脳の活動力が低下してしまうので、
適度に砂糖を摂り続けることを推奨しています。
 
 
ただ、どんな砂糖でもいいわけではありません。
例えば、上白糖は、すぐに血糖値を上げてしまう「直接糖」であるため、
体に非常に有害です。
 
直接糖である大量のブドウ糖が血液中に一気に取り込まれると、
インスリンによる血糖値のコントロールが追いつかなくなります。
 
すると、血液中にあふれたままになったブドウ糖が、
やがては血管や神経、血液中の成分と無秩序に統合し始めます。
 
これが糖化と呼ばれる現象で、
糖化を受けた体内の組織や成分は、
正しく働くことができなくなります。
 
なので、どうしても甘いものが食べたいのであれば、
体内で分解されて初めて糖になる「間接糖」を摂るようにしましょう。
 
例えば、フルーツや芋類(特にさつまいも)などがおすすめです。
 
ただ、糖は脳細胞を緩める拡散の働きがあるため、
ここぞというときに脳の働きが鈍ってしまう可能性があります。
 
なので、脳を活性化して暗記力を高めるには、
甘いもの(陰性の食べ物)の代わりに、
塩煎餅やおにぎりなどの塩気のある食べ物(陽性の食べ物)で、
脳細胞を引き締めるのが効果的です。
 
暗記力を高めるもうひとつの効果的な方法は、
脳を退化させるある食べ物を避けることです。
 
その食べ物とは、小麦粉」です!
 
小麦粉については、
また別の機会にお話しします。
 
 
受験生の皆さん、ぜひお試しください!
 
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暗記力を高めるためには、
 
脳細胞をゆるめる甘いものの摂取をやめ、
 
脳細胞を引き締める塩気の食べ物を食べましょう。
 
また脳を退化させる小麦粉の摂取を控えましょう。
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